この時期に聞きたい曲 フジファブリック「若者のすべて」
暑い夏を思い浮かべるときにでてくる曲は「サマージャム'95」ですが、暑い夏の真っ最中に思い浮かぶのが「若者のすべて」なソフモです。
フジファブリック (Fujifabric) - 若者のすべて(Wakamono No Subete)
フジファブリックの「若者のすべて」
この歌詞がふと頭に流れます。
真夏のピークが去った
天気予報士がテレビで言ってた
それでもいまだに街は落ち着かないような気がしてる夕方5時のチャイムが
今日はなんだか胸に響いて
運命なんて便利なものでぼんやりさせて最後の花火に今年もなったな
何年たっても思い出してしまうな
思い浮かんだフレーズだけ書いてみようと思ったのですが、全部でした……
全部の歌詞はこちらからどうぞ。
この曲を聴いたり、思い出したりするときに、頭の中のイメージは
この曲を聴いたり、思い出したりするときに、頭の中のイメージは
夏が終わるころ、夕暮れが早まってきて、薄暗くなる帰り道。
なんですよ。
そして僕は小学生なのです。
そんな道を帰ると、もういないおばあちゃんが家にいて、弟たちがいて(彼らは死んでないです)、母が夕食を作っていて、(フライだな)食べてる途中に父が帰ってくる。
父は体ががっちりしていて(今現在のじいじではなく)、僕は小学校の高学年だけど、父が帰ってきて嬉しくて、つなぎをきたままの父に(自動車整備士なので)、抱きつく。
弟たちも順番で抱きつき、持ち上げてもらう。
もうそこには戻れない楽しかった日々がよぎるんです。
戻れない理由は、とくにしんみりする理由ではないけど、時の流れですよね。流れた時は戻らない。二度と手に入れられない毎日です。
この曲は、そんな柔らかくて優しい毎日のシーンを箱から開けて見せてくれるんです。
この曲自体のテーマは決して小学生を主人公としているわけではないと思うのですが、僕は女の子がでてくるわけでも、恋人と別れるシーンを思い浮かべるわけでもなく、「戻れない日々」が浮かんできます。
自分にとって、過去と現在が行き来する曲で、「夕方5時のチャイム」「(この夏)最後の花火」「街灯の明かり」「真夏のピークが去った」というキーワードで、どんどん過去に飛んでしまいます。
いつまでも色褪せない。イメージが頭にあるから。
こんな曲を書いた志村さんに会いたい。そう強く思います。
それも、また「戻れない日々」
ダブルにもトリプルにも胸に響くんですよ。
あなたの声だけが残ってるよ。
最後に
今週末、花火やるんですよ。またこの曲を思いだしてしまうな。
それでは。